【局アナｎｅｔ】山村直送、調布のトラック市　岡本由季

　真夏の炎天下、東京都調布市の京王線調布駅前に長い行列。長野県木島平村から届いたトマト、ナス、キュウリ、ズッキーニといった野菜や果物などが並ぶ「４トントラック市」です。

　どれも木島平の農家で収穫されたばかりのものです。標高５００メートル前後に位置する木島平村は野菜の多品目栽培しており、多彩な野菜が採れるのが特徴。同村生まれで農業を営む土屋恵一さんは「水と空気がおいしいので薬は控え、自然に任せた栽培を心がけている。だからいびつな形のものもありますが」と笑顔を見せます。

　この日も７００人ほどが列をなしてお目当てのものを手にし、午後２時過ぎには完売しました。１個１０円のというお値打ち価格のピーマンやキュウリのほか、一見ピーマンですが、食べるとぴりりと辛い「ボタゴショウ」などもあります。

　調布市と木島平村は姉妹都市になって来年３０周年を迎えます。夏には木島平村から小中学生が訪れ、調布商店街で子供たちと交流する和太鼓「鬼島太鼓」演奏など調布市民が「田舎」を感じることのできる交流が続いているといいます。

　そうした中でも夏の恒例イベントとして定着してきたのが４トントラック市。次回は９月１０日に開催される予定です。

＜プロフィル＞

　おかもと・ゆき　長野県出身、信越放送からフリーへ。現在はシンポジウム、司会、講師など。

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