妊婦や胎児に副作用63件 降圧剤で厚労省が注意呼びかけ

2014.9.30 19:39

 高血圧の治療に使われる「ARB」「ACE阻害剤」という2種類の降圧剤により、妊婦や胎児に副作用が出る事案が平成23年~25年に計63件(28人)起きていたことが30日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の調べで分かった。これらの降圧剤は妊娠中の服用をしないよう文書で注意喚起されているが、厚生労働省は改めて注意を呼びかけた。

 PMDAに報告された降圧剤の副作用が疑われる事例は、羊水過少(10件)や早産(2件)、胎児の骨形成不全症(2件)など。胎児が死亡した例も2件あった。発育不全や新生児の腎機能などに障害が出る例も多く報告されている。

 このうち妊娠前からARBの服用を続けていた30代の女性は、妊娠24週で羊水がなくなり、服用を中止。その後、羊水量は戻り31週で男児が生まれたが、腎機能障害などの先天異常があった。

 2種類はいずれも血圧上昇に関与する物質の働きを抑制する薬で、ARBを含む薬はブロプレスやディオバンなど19種、ACE阻害剤は12種承認されている。厚労省は「他の降圧剤に切り替えるなど、医師と相談してほしい」としている。

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