なぜ日本は「老人天国」になったのか… 若者が選挙から離れる悪循環 (1/5ページ)

2016.2.13 17:10

 50年前は、投票者の半分が20~30代だった

 日本のような間接民主制の社会では、国民は選挙を通して政治に参画するのですが、わが国の投票率は年々下がってきています。

 衆院選の投票率をみると、1967年(第31回)では74.0%でしたが、2014年(第47回)では52.7%まで低下しています。20代の若者では、66.7%から32.6%へと半減です。

 少子高齢化で若年人口が減っているのに加え、投票率がこうでは、投票する若者の絶対数は著しく減っていることになります。私はいつも、近くの小学校の体育館で投票するのですが、若者は滅多に見かけません。目にするのは、白髪の高齢者ばかりです。

 これは私の経験ですが、統計で見て、投票所に足を運ぶ人間の年齢構成はどうなっているのでしょう。各年齢層の人口に投票率を乗じて、衆院選の投票人口を推し量ってみました。表1は、その結果です。

 右端が推定投票者数ですが、1967年では、下が厚く上が細いピラミッド型でした。

当時は、投票者の半分が20~30代の若者だったようです。それが今では…

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