国立感染症研究所によると、プール熱の症状は、発熱や喉の腫れなど。第20週(5月16~22日)時点で定点患者数は0.56人だったが、翌週から増え始め、第24週(6月13~19日)には0.72人まで急増した。手足口病はあまり高熱は出ないが、口内や手足に発疹などができる。猛威を振るった昨年ほどではないが、6週連続で定点患者数が増え第24週は0.35人になった。
井荻クリニック(東京都杉並区)の石井慎二院長(内科・小児科)によると、今夏は大人の感染が目立つ。大人は過去に感染して抗体がある人が多いため、本来感染しにくいが、「今年は例年よりも早く暑くなった。暑さによる食欲不振などで免疫力が低下すれば感染する。症状が長引けば、別の感染症などにもかかりやすくなるため、重症化のリスクが高まる」と指摘している。