反動的メッセージが印刷された紙幣は、破れたり、汚れたりした紙幣と同様に扱われ、中国人民銀行残缺(ざんけつ)汚損人民幣兌換規則にしたがって、銀行で交換できる。別の銀行関係者は「すぐに銀行に行って交換するのは、われわれ公民の責任であり、市民自身の利益も損なわれない」と主張している。
中国のインターネット上では、中国全土から発見情報が寄せられているが、その多くは「誰が気に留めるものか」などとメッセージの内容には関心が低い。それにもかかわらず、新疆ウイグル自治区の公安当局は、「反動的メッセージが印刷された紙幣を発見したら、積極的に公安機関に報告するように」と、徹底的に封じ込める構えを見せている。
法輪功とウイグル族の脅威
3月末、黒竜江省の公安当局が、「法輪功」のスローガンを地元政府機関の前で叫んで社会の秩序を乱したなどとして、人権派弁護士ら11人に行政拘留処分を下した。弁護士らは不当に拘束された人々の擁護活動に携わってきたとされる。