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英雄の殉職警官 一転「裏切り者」 「ギャングに撃たれ殉職」実は横領隠す自殺 (3/3ページ)

2015.11.7 00:01

9月2日に執り行われたチャールズ・ジョゼフ・グリニウィック警部補の葬儀。同僚警官は殉職した英雄を敬礼で見送ったが、その後の調べで地元どころか、全米をひっくり返す驚きの事実が次々と判明した=2015年、米イリノイ州フォックス・レイク(ロイター)

9月2日に執り行われたチャールズ・ジョゼフ・グリニウィック警部補の葬儀。同僚警官は殉職した英雄を敬礼で見送ったが、その後の調べで地元どころか、全米をひっくり返す驚きの事実が次々と判明した=2015年、米イリノイ州フォックス・レイク(ロイター)【拡大】

  • チャールズ・ジョゼフ・グリニウィック警部補=米イリノイ州フォックスレーク村(ロイター)

 「擁護論」逆手に自作自演か

 だが、警部補はここでも偽装工作を忘れなかった。米国では、警察当局の黒人差別への批判は根強い。とはいえ、警察官が黒人に殺傷されると、警察の擁護論が高まる傾向にある。警部補は、こうした米国独特の背景を逆手にとり、黒人を含むグループを“ギャング”に見立てて、自作自演の“事件”を捜査中だと、警察署に連絡していたとみられる。もちろん、3人組には「文句のないアリバイがある」(地元警察)と早々に捜査対象から外れた。

 警部補は警棒や眼鏡、催涙スプレーなど装備品が誰かに奪われそうになった形跡があったが、これらも全て偽装。最後の決め手は、第三者が拳銃を発射した痕跡が残っていなかったからだった。

 予想外の展開に、息子を警察官育成プログラムに参加させていたキャシー・ペダーソンさんは「彼がこんなことをする人間だなんて誰も思っていなかった」と落胆した。しかし、捜査当局の責任者、ジョージ・フィレンコ氏はこう言い放った。

 「この偽装自殺が彼の犯罪行為の結末だ。グリニウィックは、究極の裏切りを犯したのだ」(SANKEI EXPRESS

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