サイトマップ RSS

「怖い」のはシチュエーション 「ぼぎわんが、来る」著者 澤村伊智さん (2/3ページ)

2015.11.8 10:00

作家の澤村伊智(さわむら・いち)さん。次点と僅差での受賞と聞き、「なにくそ!と思いました。欲望はつきないもので」と笑う=2015年10月15日(塩塚夢撮影)

作家の澤村伊智(さわむら・いち)さん。次点と僅差での受賞と聞き、「なにくそ!と思いました。欲望はつきないもので」と笑う=2015年10月15日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「ぼぎわんが、来る」(澤村伊智著/KADOKAWA、1728円、提供写真)

 姿が見えないまま、ひたひたと迫りくるぼぎわんの存在は、鳥肌が立つほどに不気味だ。「これを書くにあたって考えたのは、『お化けって何が怖いんだろう?』ということです。姿形やまがまがしい性格ではなく、幾世代にもわたって伝えられ、人々に畏れられていること自体が怖いのではないか。今回は、そこを徹底して書こうと。正体は分からないけれど、名前だけは伝わっていて、じいちゃんもばあちゃんもびびっている、という」

 同じ土俵に立って

 こだわったのは「怖さ」。「最近は『人間が一番怖い』という風潮があるけれど、カチンと来てしまうんです(笑)。そりゃあそうかもしれないけれど、1位タイで怖いものいっぱいあるぞ、と。犬に追いかけられても怖いじゃないですか(笑)。『怖い』って、そのものではなくて、シチュエーションだと思うんです。先人たちの作品から学んだのは、奇妙なできごとをきっかけとして、それにともなう語る人のリアクションを丁寧に書くこと。『怖い』から怖いのではなく、『怖がっている』から怖いのではないでしょうか」

 そんな正統派の恐怖に加え、夫婦間の育児への認識のズレや、不妊といった現代的なテーマも盛り込んだ。「今回は話者が各章ごとに変わるので、視点をひっくり返すことで驚きが生まれるものを考えたんです。育児も子供に対する考えも、立場が変われば全く違う見え方になるので」

「ただ批評するだけではフェアでないので」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ