メガソーラーを救う草食動物たち 雑草モグモグ…発電量維持と経費削減に貢献 (4/4ページ)

2013.10.20 07:00

  • 大分石油が雑草対策のため購入したエミュー=大分県宇佐市


 気性のおとなしいエミュー

 一方、太陽光パネルの機能維持のため、羊以外の動物に目をつけたところもある。大分県宇佐市の塩田跡地約2万平方メートルで今年6月、メガソーラーの稼働を始めた石油製品の販売・卸売業の「大分石油」(大分市)だ。ニッケ同様に人手による除草では時間と費用がかかるとして、エミュー6羽とヤギ2頭を7月から放し飼いしている。

 同社新エネルギー部は「ダチョウは気性が荒く、比較的おとなしいエミューを飼うことにした」という。エミューは熊本県高森町のダチョウ牧場から通常より安く、6羽を計20万円で購入した。

 放し飼いは、フェンスの隙間がない敷地の4分の1に当たる場所で行っているが、将来は全体で行うことも視野に入れており、成長したエミューを食肉として販売することも検討している。

 環境にやさしく、発電量の維持と経費削減につながる-。メガソーラー事業と草食動物という一見、ミスマッチな取り合わせは、今後ますます注目されそうだ。

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