ベトナムの国内航空市場が急速に回復している。航空需要の拡大に加え、地場格安航空会社(LCC)の台頭で、同国は今年、航空各社の競争が激化しそうだ。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
ベトナムの航空市場で、国内線、国際線ともに5割以上のシェアを持つ国営ベトナム航空の2013年の売上高は前年比98%増の25億ドル(約2609億円)で、利益は同162%増の660万ドルだった。同社の国内、国際線を合わせた13年の搭乗者数は当初の目標より17%増加して1470万人に達した。このうち国内線搭乗者数が880万人に上る。同国航空市場を牽引(けんいん)するベトナム航空の業績好転により、同市場は回復基調に入ったとみられている。
ディン・ラ・タン運輸相は「業績が上向いているのはベトナム航空だけではない」と述べ、11年に就航を開始した地場LCCベトジェットエアが昨年、黒字を達成したことを明らかにした。