現在起こっているシェールガス革命により、埋蔵量豊富な米国は、中東からの原油輸入を今後縮小していく可能性があります。当然、海上輸送路を含めたこの地域の軍事的関与も低下させていくことになります。一方、経済発展で大量のエネルギー確保を迫られる中国はその逆の道を取るでしょう。
中国の軍事的関与が高まっていく地域は日本の原油輸入の海上輸送路と重なることは自明で、日本のタンカーが“嫌がらせ”を受けるリスクも出てきます。その時、石油だけでなく国内には原発もあるのだという安心感があれば、そういったことに対して毅然(きぜん)とした態度を取ることができます。原発の必要性を冷静に考え、事故を教訓として、他国にも増して厳しい新基準によって安全性をより高めることでバランスのよい電源供給に努めてほしいと思います。