インドの航空会社が業績悪化にあえぐなか、同国政府は航空分野への外国企業参入を促し、国内航空会社の立て直しを図る方針だ。今年はインド航空会社の再編が一段と進むとみられる。現地紙ヒンドゥスタン・タイムズなどが報じた。
アジア太平洋航空センター(CAPA)は、2013年度(13年4月~14年3月)のインド航空会社の赤字は合計で昨年度の推定16億5000万ドル(約1685億円)を上回り、過去最悪になると予測する。13年度に黒字を計上できるのは、格安航空会社(LCC)の最大手インディゴとゴーエアの2社のみとなりそうだ。
インド政府は外資の受け入れで国内航空会社のてこ入れを図ろうと、12年9月、航空会社への外資の出資比率を最大49%まで認め、経営関与の幅を広げた。これに伴い、昨年、アラブ首長国連邦の国営エティハド航空が民間最大手ジェット・エアウェイズの株式24%を取得し、経営に参画した。