東京電力富津火力発電所のLNG基地。LNGの輸入増が貿易収支の赤字を広げている=千葉県富津市(小野淳一撮影)【拡大】
操業短縮や人員削減は雇用の悪化につながり、個人消費も萎縮させる要因になる。電力中央研究所は、原発ゼロが続いた場合と、平成22年の原子力発電量の半分が回復する「標準ケース」について、42年時点の雇用環境を試算した。それによると、原発ゼロの場合、国内の就業者数は5931万人で、標準ケースを23万人下回る。このうちサービス業の減少が14万1000人と最も多い。一方、失業率は4.4%と、標準ケースの4.1%より0.3ポイント悪化する。
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【用語解説】国内総生産(GDP)
1年間に国内で新たに生み出されたモノやサービスの金額の総和を示し、国の経済力の目安となる。
GDPが1年でどれくらい伸びたかを示すのが経済成長率で、生活実感に近い名目GDPと、物価変動の影響を除いた実質GDPがある。政府は、平成26年度の日本の名目GDPが500兆4000億円になると予想している。誰がいくら払ったかという支出面に着目すると、GDPは個人消費、企業による設備投資、公共事業を含む政府支出、輸出、輸入などに分解できる。個人や企業がお金をたくさん使うほど、GDPは拡大する。