朝日、慰安婦報道「誤り」 検証掲載、一部記事を取り消し (1/2ページ)

2014.8.6 06:46

 朝日新聞は5日付朝刊1面と16、17両面で慰安婦問題の特集を組んだ。1面記事「慰安婦問題の本質 直視を」では「私たちは元慰安婦の証言や少ない資料をもとに記事を書き続けました。そうして報じた記事の一部に、事実関係の誤りがあったことがわかりました。問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十分だった点は反省します」と書き、これまでの慰安婦報道での誤報を一部認めた。

 16、17両面の「慰安婦問題どう伝えたか 読者の疑問に答えます」という記事では、朝日が16回も取り上げた自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の「慰安婦を強制連行した」との証言について「虚偽だと判断し、記事を取り消します」とした。

 また、もともと関係のない慰安婦と工場などに動員された女子挺身(ていしん)隊とを繰り返し混同した記事を掲載したことに関しては、「当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」と間違いを認めた。

「意図的な事実のねじ曲げはありません」と記者を擁護

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