中国の傍若無人ぶり、怒りの声絶えず 南シナ海では「強盗まがいの振る舞い」 (2/5ページ)

2015.5.17 07:12

 共同通信によると、中国の王毅外相は3月8日に北京で開かれた記者会見で、「わが家の庭で工事をしているときに他人からあれこれと指示は受けない」と言い放ったほどだ。

 埋め立ては、滑走路の建設が可能な規模に達し、中国当局が軍用施設を作るのは時間の問題とみられている。南シナ海は世界でも最も航行の多い海域で、海洋権を確立することは経済的な支配力の強化につながる。南シナ海で全面的な航行制限が行われれば、中東からの日本への原油を運ぶ大型タンカーの航行にも深刻な支障が生じる恐れがある。

 4月26日から2日間の日程でマレーシアで開催された4月のASEAN首脳会議でも、中国問題が議論の注目の的になった。議長声明で岩礁埋め立てについて、「深い懸念を共有する」との表現を盛り込んだのは、中国と領有権を激しく争うフィリピンとベトナムなどの強い警戒感が反映されたためだ。

 会議では、フィリピンのアキノ大統領が「中国による大規模な埋め立て作業が、地域の安全と安定を脅かしている」と名指しで非難したという。

軋轢の原因は、岩礁の埋め立て行為だけではない

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