TPP閣僚会合 米豪着地点探り最終協議 NZは乳製品で沈黙 (1/2ページ)

2015.10.3 22:39

 【アトランタ=小雲規生】TPP交渉の閣僚会合で、米国とオーストラリアが知的財産の新薬データ保護期間をめぐり最後の着地点を探っている。しかし、両国の食い違いは完全には解消しておらず、豪州側に立つ新興国も強硬姿勢を崩していない。一方、乳製品の市場開放では一部で前進もみられるが、強硬派のニュージーランドは“沈黙”を貫く。米国との協議は行われていないといい、交渉の不安材料となっている。

 米メディアによると、米通商代表部(USTR)のフロマン代表と豪州のロブ貿易・投資相は2日、閣僚全体会合の直前に協議した。話し合いは長時間におよんだとみられ、午後6時半開始予定だった閣僚会合は約2時間ずれ込んだ。

 しかし両国の溝は協議で埋まらなかった。甘利明TPP担当相は閣僚会合後の記者会見で「両国は苦闘している」と述べた。

 また、より短いデータ保護期間を求めるチリやペルー、マレーシアなども、米国との隔たりを残しているもようだ。米国や豪州などは2日深夜から3日未明にかけても夜通しの協議を続け決着に持ち込む考えだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。