証券会社の株価ボードの前で通行人にインタビューするテレビクルー=26日、東京(AP)【拡大】
26日の東京株式市場は、原油相場の下落などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、日経平均株価が3営業日ぶりに大幅反落した。終値は前日比402円01銭安の1万6708円90銭で、前日に回復した1万7千円台を割った。下げ幅は一時458円に達した。26日の中国・上海株式市場は急落し、世界的な株式市場の動揺が続いている。
上海市場は午後に下げが急速に強まり、市場全体の値動きを示す上海総合指数は前日比6.42%安の2749.79で取引を終えた。
米原油先物相場が時間外取引で一時、1バレル=30ドル台を割り込んだことで、25日のニューヨーク市場はダウ工業株30種平均が大幅反落し、欧州市場も反落。東京市場はこの流れを引き継いで幅広い銘柄が売られ、ほぼ全面安の展開となった。
東京外国為替市場で一時1ドル=117円台後半まで円高ドル安が進んだことも嫌気された。平均株価は25日までの2営業日で計1093円上昇しており、利益確定売りにも押された。
日米で金融政策の会合を控えており、「(結果を見極めたいと)投資家に様子見気分が広がった」(三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジスト)との声もあった。