【高論卓説】100円ショップや牛丼銘柄の活況続く 遠のく脱デフレ、舵取り役は日銀から政府に (1/2ページ)

2016.11.4 10:30

 日本銀行は1日、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表し、物価上昇目標「2%」の達成時期を従来の「2017年度中」から、「18年度ごろ」へと先延ばしすることを決めた。物価目標の達成時期の先延ばしは、13年4月に異次元の金融緩和いわゆる「黒田バズーカ砲」が口火を切ってから5度目となる。

 無理もない。直近9月の消費者物価指数は7カ月連続で下落した。これに伴い、16年度の平均物価上昇率見通しも従来のプラス0.1%から、マイナス0.1%に引き下げた。年度ベースで4年ぶりのマイナスとなる。

 株式市場は日銀の2%物価目標の先延ばしを予見するかのように動いた。日経平均株価が1万7000円台を安定的に回復したのは10月下旬になってから。相場全般の回復より早く、デフレに強い一連の銘柄群が9月初めから戻りのピッチを一斉に速めていたからだ。例えば、100円ショップ銘柄だ。キャンドゥ株は10月25日に年初来高値を更新した。セリア株とワッツ株も年初来高値に肉薄している(1日現在)。キャンドゥは今期の利益見通しを増額修正し、セリア、ワッツの両社も今期の増益を見込む。

 牛丼大手3社の株価も同様だった。「すき家」を展開するゼンショーホールディングス株は1日に年初来高値を更新。吉野家ホールディングス、松屋フーズの両銘柄も10月末に年初来高値を更新した。ほかにニトリホールディングス、回転すしのくらコーポレーション、しまむら、ドンキホーテホールディングスなどデフレに強い業態の銘柄群の株価が堅調だった。

4月から塩やアイス「ガリガリ君」がほぼ4半世紀ぶりに値上げされ…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。