
会見する欧州委のベステアー欧州委員=27日、ブリュッセル(ロイター)【拡大】
【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、米IT大手グーグルがEUの競争法(日本の独占禁止法に相当)に違反したとして、24億2000万ユーロ(約3000億円)の制裁金を命じたと発表した。欧州メディアは欧州委が競争法違反によって課す制裁金としては過去最大と伝えている。
欧州委によると、グーグルはインターネット上の検索サービスにおける支配的な地位を乱用し、同社の商品比較サイト「グーグル・ショッピング」を他社のサイトより優遇することなどによって公正な競争を阻害した。グーグル側は90日以内に不正行為を是正しなければ、制裁金の支払いを求められる。
欧州委のベステアー欧州委員(競争政策担当)は27日、「グーグルは他社が競争する機会を拒み、欧州の消費者に対してもサービスの選択を拒絶した」との見解を示した。一方、欧州メディアによると、グーグル側は声明を出し、不正行為を否定した上で「欧州委の決定を詳細に審査し、上訴を検討する」とした。
EUがこれまでに競争法違反で課した最大の制裁金は、2009年に米半導体大手インテルに命じた10億6000万ユーロだった。