
マティス米国防長官【拡大】
マティス米国防長官は6日、記者団に、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験に関し「それ自体が米朝を戦争に近づけるものだとは思わない」と述べ、核問題の解決へ向けて米国は外交努力を続けると強調した。
挑発行動を繰り返す北朝鮮に対する米国内の強硬論や外交不信を戒めると同時に、北朝鮮にメッセージを送り、米朝関係のこれ以上の緊張激化を避けたい思惑があるとみられる。
マティス氏は「トランプ大統領やティラーソン国務長官は米国が外交的、経済的な取り組みを主導していくことを鮮明にしている」と指摘。米軍が「必要に応じて選択肢を提供する用意はあるが、(北朝鮮への対応は)純粋に外交主導だ」と強調した。
ヘイリー米国連大使は5日の国連安全保障理事会緊急会合で、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止のため「やむを得なければ軍事力を使う」と警告した上で「そうは望まない」と述べていた。(共同)