厚労省、医師不足を「見える化」 都道府県の権限強化で、医師偏在の解消を目指す

 医師が都市部などに集中する一方、足りない地域が生じている問題で、厚生労働省は22日、それぞれの地域で医師がどのくらい足りないかを評価する指標の導入を盛り込んだ対策骨子案を有識者会議に示した。医師の過不足について「見える化」を進め、都道府県の権限を強化することで、医師偏在の解消を目指す。

 厚労省は今後の有識者会議の議論も踏まえた上で、年内に対策を取りまとめ、来年の通常国会に医療法と医師法の改正案を提出する方針。新指標では、現状の医師の配置や年齢のほか、将来の人口予測や年齢分布、地理的条件を加味し、医師の偏り度合いを算出。医師の派遣数の調整や財政支援などの対策に活用できるようにする。