これならいける!日産「シーマ復活」秘話 つくる喜び…苦労も厭わず (5/8ページ)

2012.7.2 05:00

5代目「シーマ」の発表会=4月25日、横浜市西区の日産自動車本社

5代目「シーマ」の発表会=4月25日、横浜市西区の日産自動車本社【拡大】

  • 「シーマ」開発チームの下村洋輔さん、宮下勝利さん、長谷川聡さん、内田理恵さん(左から)=神奈川県厚木市の日産テクニカルセンター

 ■日本の道に合う足回り、静粛性実現

 ≪TEAM≫

 5代目シーマの開発責任者、長谷川聡さんは、実はシーマのような後輪駆動(FR)車ではなく、もともとは前輪駆動(FF)車の開発が専門だった。ミニバン「ラフェスタ」「セレナ」や小型車「キューブ」などの開発チームでキャリアを積んだ。

 それが、FR車でのハイブリッド車(HV)化プロジェクトがスタートし、その第1号である「フーガ」の開発チームに引き抜かれ、フーガ、そして5代目シーマの開発責任者となった。開発にあたって、シーマが日本専用車となるだけに、特にFF開発時代にサスペンションなど足回り機構で培った静粛性や、日本の道での足回りのよさを目指した。

 長谷川さんをサポートしたのは、車両運動性能開発グループの下村洋輔さんと、音響性能グループの宮下勝利さんだ。ともに入社10年目。

 下村さんは欧州高級車や日産の海外供給ブランド「インフィニティ」とは異なる日本向けの足回りを意識したという。欧州を意識するとアウトバーンを時速250キロで走行することを前提に、しっかりとした足回りをつくるが、日本は140キロ以上は想定しづらく、一般道の走行が多い。このため「同じような堅い足回りは不向き」と柔らかさを出すセッティングに腐心した。

 バランスの難しさで、行き詰まったときは、テクニカルセンターに入っているスターバックスで、コーヒーを飲みながら気分転換を図った。

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