飲料タブーに挑んだ「綾鷹」 “にごり”との格闘「五輪に出るより難しい」 (1/8ページ)

2012.11.26 07:00

  • 合組では茶葉の配合比率でまったく異なる緑茶が生み出される=京都府宇治市

 ≪STORY≫

 生存競争の厳しい清涼飲料業界で、販売数量が今年9月まで41カ月連続で2桁成長を続けているペットボトル入り緑茶飲料がある。日本コカ・コーラの「綾鷹」だ。代表的な緑茶ブランドを持たなかった同社が異例のロングセラーを生み出せたのは、ペットボトル入り清涼飲料のタブーだった「にごり」への挑戦だった。

 「急須で入れたような緑茶飲料はできないだろうか」

 2006年初め、マーケティング本部ティーカテゴリー緑茶グループは「急須」をテーマにした新商品の開発について、同社で商品の研究開発を行う東京研究開発センター(R&Dセンター)に提案した。その時について、09年から綾鷹を担当する薄井亜希子グループマネジャーは「後発としては競合を上回るレベルで緑茶本来の味に近づける必要があり、それには急須が一つのカギとなると考えた」と説明する。

 「それならば、にごりのあるものはどうか」。R&Dセンターはすぐさまボールを投げ返した。実はR&Dセンターではすでに緑茶の「にごり」に関する研究を進めていた。当時、ペットボトル入り緑茶飲料でにごりは不純物とみなされ透明が一般的だった。しかし、足立秀哉プロジェクトマネジャーによると、「R&Dセンターではにごりの中にこそ緑茶本来のうま味が入っている」と確信していたという。

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