意外だったのは、合組では飲料にもかかわらず味覚に頼ってはいけないこと。目で見て、香りをかぎ、湯を注いで色を見る。ここまでで味の予想はたち、季節や天気で左右される味覚は最終判定なのだという。日本コカ・コーラという“巨大な急須”で入れた伝統の技、じっくり味わいたい。(金谷かおり)
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≪KEY WORD≫
上林春松本店
京都・宇治で永禄年間(1558~70年)に創業した老舗茶舗。室町時代は有力茶師「御茶師」として栄え、戦国時代以降は豊臣家や徳川家などから重用された。江戸時代には御茶師のなかでも最高位の「御物茶師(ごもつちゃし)」として幕府や大名の庇護(ひご)を受ける。明治維新、幕府の消滅で“顧客”を失うも一般大衆向け商品の開発、販売に取り組み、昭和26年に会社を設立した。社是は「温故知新」。現在は宇治の直営店、京都や東京の百貨店のほか、オンラインショップを開設して茶葉を販売している。