--国内外の反響が凄い
「世界の砂糖産業が抱える問題の1つは、原料であるサトウキビの収穫を増やせないこと。品種改良により収量の多いサトウキビを作り出しても、必ず還元糖を多く含むため、砂糖の回収率が低くなる。畑を拡大するにも土地の問題があり、限界があります。しかし逆転生産プロセスを使うと、収量の多いサトウキビから砂糖もエタノールも増産できる。これは世界の砂糖産業が待ち望んでいた技術です。タイ、オーストラリア、インドネシア、ブラジルなどからは技術開発の現状について問い合わせが来ています。また国内の砂糖会社や商社からは、将来技術を使用したい、あるいは共同事業を行いたいという声もいただいています」
--開発の経緯は
「2001年9月、柱となる新規事業につながる研究を行うため、研究所内にR&D本部が発足しました。アルコール以外の食・健康・環境分野で研究を進めることになり、私はバイオエタノールの研究を提案しました。バイオエタノールは当社の得意とするアルコール製造技術が生かせるので、親和性があると考えたからです」