--具体的にどのような形で実用化されるのでしょう
「この技術は汎用性が高く、選択肢が多いのが特徴です。既存の砂糖工場に逆転プロセスの技術を売るというのもあるでしょう。はたまたジョイントベンチャーのような方法もある。たった1つの技術ですが、汎用性が非常に高いので、事業を展開する国や地域、パートナーによっていろいろな実用化の可能性がある」
--地球温暖化への効果は
「CO2(二酸化炭素)排出量の削減効果は大きいですね。まず、サトウキビ自体が光合成でCO2を吸収する能力が高い。さらに、電力や重油など外部の燃料を一切使わないので非常にクリーンです。生産工程で出るサトウキビの搾りかす(繊維)をボイラーで燃やし、電気と蒸気を作る。蒸気からは熱を回収して利用します」
「サトウキビの茎は7割が水で、残り3割が糖分と繊維。砂糖工場ではサトウキビを搾った汁を煮詰めて砂糖を作りますが、副産物として蒸発水(真水)が出ます。砂糖工場は“水工場”でもあり、その水を工場内で使っています。外部で水を作ると、その工程で結構CO2が出ますので、砂糖工場での水利用はCO2排出量の削減効果が非常に高いといえます」