電力不足を見かねての政権批判ではあったが、「困惑した」と話すのは販売機器開発&プロセス・リサーチ販売機器開発グループのシニアエンジニア山崎康宏(48)。周辺まで含めた飲料産業の裾野は広い。自販機がなくなれば、その分の雇用も失われる。インフラの役割を担っているという自負があっただけに「悔しかった」。
自販機に関する事業計画を担当するフランチャイズ オペレーションズ&コマーシャルリーダーシップ ベンディング事業部の大谷知也統括部長(45)は、ツイッター上での発言傾向を注視した。不安は的中。自販機に対する負のイメージは増幅し、「電車が止まるのは自販機のせいだ」とまでつぶやかれた。
停電の危機は自販機が原因かのごとく、不満のはけ口に。電源が抜かれて自販機が止まる事態も多発した。「このままでは自販機の存在が許されなくなる」。大谷の危機感は高まった。