急遽(きゅうきょ)、山崎シニアエンジニアが対策を練り上げた。自販機は午後1~4時までの3時間は節電のため冷却機能を自動停止する。これに加え、さらに1台当たり1日2~3時間の冷却停止を追加する案だ。エリアの自販機を複数のグループに分け、グループごとに時間帯を決め、“輪番制”で停止すれば、エリア全体で33%の節電となる。飲料の冷え具合にも大きな影響はない。この案は即採用され、11年7月11日から実施に移された。12年、今年と夏場に実施している。
ただ、「輪番制は急場しのぎ。さらに上が求められる」。こう考えた山崎シニアエンジニアは、自販機を製造する富士電機へ直談判に動く。「冷却機能を1日動かせば2日止められる自販機を開発したい」。山崎の課した厳しい条件に、メーカー側は当初難色を示したという。
そこで山崎シニアエンジニアは冷却方法を抜本的に見直すことにした。自販機はかつて収納する全飲料を冷却していたが、消費電力量削減のため、冷却スペースを減らして対応した歴史がある。