1日の東京株式市場で、パナソニックの株価が年初来高値を更新し、2年4カ月ぶりに1000円を回復した。前日に発表した9月中間決算での業績回復が好感された。一方、赤字決算となったソニーの株価は2桁の大きな下げとなり、明暗が分かれた。
パナソニック株は昨年12月には401円まで下げていた。1000円台回復は、2011年7月以来となる。
寄り付きで前日比45円高の1030円と一気に1000円を突破。午前9時半ごろには1053円まで上げて6.9%上昇した。午前終値は1040円。
前日発表した9月中間連結決算で最終利益が1693億円と、3年ぶりに黒字転換。中間最終利益としては過去最高となった。これを受けて、2014年3月期の通期最終利益も期初予想の500億円から2倍の1000億円へと上方修正した。
一方、ソニーの株価は前日終値の1877円から午前の取引終了前には12.3%下落し、231円安の1646円まで下げた。5月2日(安値1565円)以来、ちょうど半年ぶりの安値水準。ソニー株は5月22日に年初来高値の2413円をつけており、3分の2近くまで下げた。午前終値は1650円。
ソニーは前日発表した9月中間連結決算で、最終損益が158億円の赤字となり、通期の最終利益も従来予想より200億円少ない300億円の黒字へと下方修正した。