1日の東京株式市場で、パナソニックの株価が年初来高値を更新し、2年4カ月ぶりに1000円を回復した。一方、ソニー株は一時12.6%も下落した。前日の9月中間決算発表で通期最終利益見通しをパナは上方修正、ソニーは下方修正したが、株価にそのまま反映して明暗が分かれた。
パナソニック株は午前中に一時1053円まで上げて6.9%上昇。終値は5.3%高の1046円。
前日発表した9月中間連結決算で最終利益が1693億円と、3年ぶりに黒字転換。中間最終利益としては過去最高となった。これを受けて、2014年3月期の通期最終利益も期初予想の500億円から2倍の1000億円へと上方修正した。
一方、ソニーの株価は午後に一時前日比12.6%安の1640円まで値下がり。終値も11.1%下げて1668円で終えた。
ソニー株は5月22日に年初来高値の2413円をつけていたが、この3分の2の水準まで落ち込んだ。ちょうど半年ぶりの安値水準。
ソニーは前日発表した9月中間連結決算で、最終損益が158億円の赤字となり、通期の最終利益も従来予想より200億円少ない300億円の黒字へと下方修正した。