山形カシオが発売した水中通話ができるトランシーバー「ロゴシーズ」【拡大】
鈴木氏は当初、成長分野のエネルギーや介護関連を検討した。ただ、展示会を訪れるたび、「大企業ばかりで戦うのは難しい」と実感した。
そんな最中、9歳の長女がスキューバダイビングをやりたいと言い出した。テキストは小学生には難しい内容だったが、親子で猛勉強してライセンスを取得した。
初めて2人で潜ったとき、鈴木氏は、「お父さんありがとう」という娘の言葉を期待していた。だが、水中マスクをしてレギュレーター(呼吸器)をくわえたままでは声を伝えることができない。
鈴木氏は「水中で簡単に話すことができる商品を作りたい」と決意した。
水中でテレビ番組のリポーターが使うようなマイク付きの特製マスクは数十万円と高額。低価格で商品化できれば、ライバル企業は少なく、商機となる。磯崎雅樹社長の正式なゴーサインも出て、機械設計に詳しい平信介氏もメンバーに加わった。