【開発物語】桁違いに魅力的なクルマ ホンダ自慢の新型車「ヴェゼル」 (5/9ページ)

2014.1.6 12:00

  • 「車の顔」の正面の開発はこれまでの車より時間がかかった
  • 排気量1500cc直噴エンジンをベースに独自開発したハイブリッドシステム

 「世の中にない新しいクルマ」

 ≪TEAM≫

 「クーペの持つ色気とミニバンやSUVの頼もしさ。その真ん中をしっかりおさえた新しいものを造ろうというターゲットが、最初からばしっと決まっていた。右往左往して迷うことはなく、突き進むだけだった」。エクステリア担当の小林正樹さんはこう振り返る。

 ヴェゼルの開発に当たり、伊東孝紳社長から細かい指示はなかったという。新車のイメージは責任者である板井義春さんの頭の中のみ。その板井さんを中心にチームが一丸となれたことで、作業はスムーズに進んだ。

 とはいえ、強さと色気が融合した印象的なヴェゼルの姿をゼロから作り上げるため、担当者は大いに悩んだ。クルマの顔である正面の外観では「スマートにすると普通のクーペだし、四角くしすぎると普通のSUVになる。通常の開発より時間がかかった」(小林さん)という。

 インテリアにも妥協はしない。デザイン担当の山本洋幸さんは「装備一つでも、『この(普及)クラスだから載せない』という社内外の壁をぶち壊したかった」と語る。

「ハイブリッドグループ全体の協力を昼夜問わずもらった」

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