【開発物語】桁違いに魅力的なクルマ ホンダ自慢の新型車「ヴェゼル」 (8/9ページ)

2014.1.6 12:00

  • 「車の顔」の正面の開発はこれまでの車より時間がかかった
  • 排気量1500cc直噴エンジンをベースに独自開発したハイブリッドシステム

 SUVの人気は先進国のみならず新興国にも急速に拡大している。例えば中国では、経済発展が続く沿岸部で若者を中心にセダンからの乗り換え需要が出ているほか、内陸部でも悪路をものともしない高い走行性能が好まれている。

 国内の自動車市場が伸び悩むなか、海外でも「堅調な売れ行きが見込める」(自動車大手幹部)と定評があるSUVは成長の鍵を握る。昨年開かれた東京モーターショーでSUVの出展が相次いだのは各社の強い意欲の現れだ。浮沈をかけた主戦場として、デザインや燃費性能、快適性などさまざまな面で各社の競争が続きそうだ。

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 シンプルながら、どこかふてぶてしさを感じるデザインに、「出かけたくなる車」との印象を持った。内装もファミリーカーとは一線を画す質感。流れるようなデザインの運転席回りは、運転の楽しさを思い出させるには十分だ。燃費の良さも加わるため、「売れそうだな」と直感した。

 規模を追う方向を明確にしたホンダにとって、世界戦略車「ヴェゼル」の失敗は許されない。メキシコ、ブラジルなど工場の新設が続き、後戻りできない状況。目標の2016年度の販売台数600万台に向け、選択の余地のない戦いが始まる。

「桁違いに魅力的なクルマ」と恥ずかしげもなく言い切る

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