三菱モルガンの別所賢作M&Aアドバイザリー・グループ統括責任者は「国内の三菱UFJのネットワークと、海外のモルガン・スタンレーの知見を生かした相互作用が功を奏している」と述べた。
14年のリーグテーブルは、地力に優る野村、三菱モルガンにメガバンクや外資系が挑む構図となりそうだ。
野村は、13年の国内企業同士の大型案件は「ほぼ全勝」(同社)だったものの、海外企業が絡む案件で苦戦した。東京エレクトロンの経営統合案件では、1980年の新規株式上場(IPO)で主幹事だった有利な立場を生かせなかった。
ただ、地力が落ちているわけではない。金融調査会社ディールロジックが推計した13年の日本企業関連の助言業務手数料収入では、野村が首位だった。