M&A助言業務、争奪戦激化 三菱モルガン初の首位、巻き返し狙う野村 (4/5ページ)

2014.1.11 08:08

 野村は、米大手投資銀行グループのリーマン・ブラザーズ(08年9月に倒産)の欧州部門を買収しており、M&A部門では「グローバルレベルの情報収集力や提案力が向上している」(野村証券の角田慎介企業情報部長)。さらに、担当する人員の強化を継続し、体制強化を急いでいる。

 2位のゴールドマン・サックスは、13年に米アプライドやグローエの助言業務を務めたほか、オリックスによるロベコ買収でオリックスの助言業務を獲得するなど、大型の案件を相次いで手中に収め、「海外に本拠地を置く金融機関は相対的に有利」(市場関係者)となる。また、前年の12位から順位を上げた5位の三井住友フィナンシャルグループは、09年に傘下入りしたSMBC日興証券との連携を強め、存在感を増している。

危機感を持つ企業が海外企業買収に成長の可能性を見いだしている

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