一方、伊藤忠商事は昨年10月から試験的に実施してきた「朝型勤務シフト」を4月以降、本格導入する。午後8時以降の深夜残業を原則禁止、午前5~9時の早朝勤務に時間外手当と早朝割増金がつく。
時間に制約を設けることで、効率的な勤務を促す狙いだ。試験期間中は残業代が約5%減った。子育てがやりやすくなったという声も寄せられ、岡藤正広社長は「多様な働き方や女性活用への効果もあった」と手応えを話す。
経済協力開発機構(OECD)は2012年の報告書で、日本の労働市場における男女平等が実現すれば、今後20年で日本のGDPは20%近く増加するとの予測を示した。
多様な働き方を進めることは、女性だけでなく、男性の育児参加に道を開く。在宅勤務は育児・介護中の社員に加え、海外の社員の働き方にも通じる。従来の長時間労働などを見直し、生産性を向上することが日本企業の競争力強化のカギとなる。