ダイキン工業の米ヒューストン工場。業務用ではダクトレス方式のエアコンの生産を開始した(同社提供)【拡大】
再び北米市場への切り込みに乗り出したのは2005年。今度は、独自で日本式の空調機器販売会社を設立した。07年には、米業務用空調大手のマッケイを傘下にもつマレーシアのOYLインダストリーズを約2300億円で買収。これを機に、北米での大型業務用シェアは4位に躍り出た。
それでも市場を打開できないでいたのが、家庭用空調だ。空調機器が住宅設備の一つとなっている北米では、住宅設備会社とのネットワークがなければ販売は困難で、新規参入者のダイキンには大きな壁となっていた。そこで、一昨年に約2900億円で買収したのが北米に900以上の拠点という「猛烈に強い販売網を持つ」(井上会長)米家庭用空調大手、グッドマン・グローバルだ。
そしていよいよ、「日本式」製造販売
グッドマンはダクト方式が主流の米家庭用空調でトップシェアだが、高価格帯空調のシェアは低かった。ダイキンによる買収後はまず、グッドマンが米国式エアコンの高価格帯をダイキンのブランドで生産。「ダイキン」ブランドを売り込みながら米国内でのシェア拡大を図る戦略に出た。