ダイキン工業の米ヒューストン工場。業務用ではダクトレス方式のエアコンの生産を開始した(同社提供)【拡大】
一方、グッドマンのデービット・スウィフト社長が「米国でエネルギー効率への関心は高まっている」と指摘するように、米国でも省エネや環境保護の意識が向上。自動で運転制御するインバーター技術を搭載し、世界トップクラスの省エネ性を誇る「日本式」のニーズが高まってきた。
ダイキンはこれを「追い風」に、ヒューストンにあるグッドマンの工場で、米国式のグッドマンの家庭用エアコンに、ダイキンのインバーターを搭載した新機種を年間6千台生産。今後さらに販売拡大を進め、今年度3540億円を見込む北米・中南米の売上高を、2年後に4250億円まで伸ばす計画だ。
ダイキンの井上会長は「北米での展開は長年の悲願だった」とし、「米国でも省エネ空調を展開し、トップメーカーの地位を盤石にする」と意気込む。いずれも米大手で業務用空調のマッケイ、家庭用空調のグッドマンを傘下に収めた今後の課題は、これらの販売網を活用してどれだけ自社製品を流通できるかだ。巨大市場を通じた今後の展開が、注目される。(中山玲子)