デサントがこうした高単価戦略を打ち出す背景には、2000年頃から若年層を開拓しようと、手ごろな価格設定の商品を展開したところ、海外ブランドとの価格競争を強いられ、市場全体にデフレの動きを招いたという苦い経験があった。今回は、少子高齢化でゴルフ人口の減少が見込まれる中、ゴルフへの投資額が多い中上級者用の商品単価を上げることで、市場規模を拡大しようという戦略だ。
同社ゴルフマーケティング2部の武市一部長は「ゴルフ経験豊富な人はウエアもステップアップさせたいマインドを持っている。それが一般スポーツとは違う点だ」と強調。「五輪でのゴルフ競技復活はブランドを海外に認知させる大きな好機となる」と、五輪効果に大きな期待を寄せている。
攻勢強める海外勢
矢野経済研究所によると、13年のゴルフ用品の市場規模は12年比4.7%増の2616億円と増加する見込みだ。だが、今年4月からの消費税増税による需要の前倒しもあり、14年はその反動で12年比で4.9%減少、さらに15年は同8.1%減少すると予測されている。