今回の構造改革はパソコン事業の撤退やテレビ事業の分社化まで踏み込み、高コスト体質になっている本社や販売部門にも手をつけた。構造改革費用も13、14年度の合計で約3000億円を計上した。
ただ、そうした改革だけで電機部門が黒字に戻るかは予断を許さない。
中核のスマートフォン(高機能携帯電話)の14年度の販売台数は5000万台と13年度(3910万台)から大幅増を見込む。だが、新興国を中心に安価な製品を提供する中国メーカーが台頭。韓国サムスン電子と米アップルの2強でさえ苦戦している。
テレビは1600万台(13年度1350万台)の販売を見込むが、力を入れる「4K」テレビは価格下落が加速。「プレイステーション4」が好調なゲーム事業も米マイクロソフトが値下げで対抗するなど、取り巻く環境は厳しい。