一方で、平井社長は「本業のエレキ(電機)とよくいわれるが、娯楽、金融もソニーにとって本業だ」と強調。15年度以降、電機は「売り上げを拡大するより収益を追う」と述べた。
期待するのが、市場拡大が見込めるインターネットを使ったビジネスだ。スマホやテレビなどへの定額制の音楽配信や映画配信、ゲームの課金ビジネスなど、傘下に電機・音楽・映画を抱える強みを生かす。ただ、現在の売り上げ規模は2000億円程度とされ、「成長エンジン」に育つには時間がかかる。
構造改革について、市場では「まだ踏み込みが足りない」(証券アナリスト)との声は少なくない。今回の経営方針説明会についても関係者からは「サプライズがないのがサプライズ」と厳しい評価が出た。
ライバルが事業拡大を打ち出す中、ソニーは成長戦略の手前で立ち止まっている。就任3年目を迎えた平井社長は崖っぷちに立たされている。