パナソニック傘下で解体進む三洋電機 優秀な人材は次々と去っていった… (4/5ページ)

2014.11.5 11:30

パナソニックの子会社となり、三洋電機本社ビルから取り外される「SANYO」のロゴ=平成23年12月、大阪府守口市

パナソニックの子会社となり、三洋電機本社ビルから取り外される「SANYO」のロゴ=平成23年12月、大阪府守口市【拡大】

 守口市はビルを所得後、老朽化した市役所に代わる庁舎として平成29年4月から使用する方針で、現在本社ビルに勤務する三洋の従業員約400人の大半は今年度中に大東事業所に移動する。

 その大東事業所は三洋のテレビ事業の本拠地で、パナソニックによる買収後も米流通大手ウォルマート・ストアーズ向けの液晶テレビ販売を続けていた。しかし、この事業も今年度中に船井電機に譲渡されることが決まった。これで三洋が直接手掛ける事業は、電子基板を生産する三洋テクノソリューションズ鳥取(鳥取市)を残すのみとなる。

 もはや三洋の存在自体が風前の灯火だ。しかし、パナソニックが成長戦略の柱に位置づける自動車や住宅関連事業、企業間取引(BtoB)事業の随所に三洋から受け付いだ技術が生かされている。

車載用電池がパナソニックにとっての生命線になっている

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。