--なぜクーペなのか
「レクサスはマーケティングすると、競合より信頼性や安心感は高いが、エモーショナルな部分が全体的に弱かった。この部分を強化しようとしており、『RC』はその牽引役の位置づけだ。もう1つは若い人にアピールできる車がほしかった。購入者の年齢層が上がっている中で、『かっこいい』『ほしい』と思える車を作りたかった」
--コンセプトは
「俊敏な走りとセクシーなデザイン。実は、セクシーという言葉はレクサスで初めて使った。全く新しい車として開発した」
--セクシーなデザインが表れている部分は
「個人的には後輪を囲むアーチモールの張り出しだ。社内のプレスの要件を60ミリも逸脱している。型を作り、生産技術の担当もトライしてくれた。価格がひと桁上の車なら問題なくやるが、この価格帯でここまでの造形を取り入れたものはないと思う。テールランプなど随所にこだわりがある」
--ハイブリッドモデルの「300h」と3.5リットルのV6エンジンを搭載した「350」を用意した
「走りはFR(後輪駆動車)の理想に近付けようと取り組んだ。公道で安心してラグジュアリーにゆったり乗れる車であり、ワインディングロード(曲がりくねった坂道)では俊敏な走りもできる」