タカタ製エアバッグ問題をめぐる主張と背景【拡大】
英語での証言に応じた清水氏はタカタとして交換部品の生産能力を高めることを強調し、自動車各社がリコール(回収・無償修理)を全米規模に拡大する場合には協力する姿勢を印象づけようとした。
しかしエアバッグの破裂の原因を明言せず、リコールは高温多湿地域を優先させるべきだとの立場を取ったことで、「タカタは全米でのリコールを拒否している」(シャコウスキー議員=民主、イリノイ州)と断じられた。
タカタは上下両院での公聴会での証言で同社に対する不信を払拭できなかった。今後も厳しい立場に立たされそうだ。(ワシントン 小雲規生)