決算発表後、報道陣からパナソニックによる買収について質問されるが、答えを避ける当時の三洋電機の佐野精一郎社長(左)=平成20年11月5日、大阪市北区【拡大】
三洋株の売却先として韓国・サムスン電子も候補に浮上したとされるが、「技術力のある三洋を外資に渡せば国益を損ねる」(関係者)と実現しなかったといわれ、結局はパナソニックが受け皿として決まった。
最後まで自立再建にこだわり、三洋の業績回復から金融3社の支援は続くと考えていた佐野氏にはリーマンショックは誤算だったとみられ、パナソニック傘下に入る理由について聞いた記者にこう声を荒げたことがある。
「しかたがないじゃないか。FRB(米連邦準備制度理事会)議長でさえ読めなかったリーマンショックを、わたしが分かるわけない」
社員がいなくなる
「パナソニックの物心両面の支援が具体化されたことで世界競争に勝ち残るアドバンテージを得た」
パナソニックと三洋が資本・業務提携を締結した際の記者会見で佐野氏は、こう力を込めた。