鉄道アナリストの川島令三氏も「関西はホームに群がって列車を撮影する鉄道ファンの数が多い。大阪駅や京都駅はすごい人になるだろう。何かトラブルが起こるかもしれない。最後くらいは静かに見送ってほしいのだが…」と心配する。
JR西日本の担当者は「トワイライトエクスプレスは注目されているので、当然たくさんのファンが方が来ると思う」と警戒。JR西は駅ホームの安全を保つとともに、不測の事態にも対応できるよう通常より多くの警備員を配置する方針だ。
押し寄せる「葬式鉄」
寝台特急は今、「非日常」の優雅な移動時間を楽しむ列車でもある。
特にトワイライトエクスプレスは、シャワールームやソファを備えたスイートルームに、フランス料理を楽しめる食堂車や日本海の景色を眺められる展望サロンカーを連結。「走る豪華ホテル」と呼ばれ、新婚旅行などの特別な旅行に使われることが少なくない。さまざまな思い出の詰まった列車だけに、最後の勇姿を見届け、列車に別れを告げたい人も多いはずだ。