ホームに飛び交う罵声
「邪魔だ!」「フラッシュたいてんじゃねぇよ!」「下がれ!」。ラッシュ時を上回る超満員の駅ホームに、怒声や甲高い叫び声が飛び交う。昨年3月に引退した寝台特急「あけぼの」(上野-青森間)の運転最終日には、JR大宮駅(さいたま市)で一部のファンが騒ぎだしたのだ。
その様子がインターネットの動画投稿サイトに投稿されている。ネット上では「罵声大会」と揶揄(やゆ)され、良心的なファンから「マナーを守っている鉄道ファンまで白い目で見られる」「同じ鉄道ファンとして恥ずかしい」と批判されている。
罵声大会は昨年10月にもJR上尾駅(埼玉県上尾市)で起き、警察官が臨場する騒ぎになった。
ネットに投稿された動画には「なんだこの野郎、てめぇ」といった怒声が飛び交う中、ロープを手にした女性駅員らが「すみません、ちょっとどいてください」と声を張り上げ、懸命に収拾しようとしている姿が映っている。駅員や警備員、関係のない一般の乗客にも罵声を浴びせる人がいるという。