鉄道会社も不測の事態を防ごうと対策に乗り出している。大阪府島本町のJR山崎駅に近い通称「サントリーカーブ」は全国有数の撮影スポットだったが、ファンの立ち入りが相次いだため、JR西は20年にフェンスを設置。JR東日本によると、茨城県内のJR水郡線で昨年12月、全線開通80周年を記念したSL列車が運行された際には、沿線のほとんどの踏切に警備員や社員を配置して警戒に当たったという。
鉄道ファン人口は実に200万人ともいわれる。迷惑行為に及ぶファンはごく一部に過ぎないが、今後もトラブルや事故が相次げば、最悪の場合、駅ホームでの撮影に制限がかかったり、イベント列車の運行がなくなったりするかもしれない。自分で自分の首を絞めることになりかねない。
鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」の大庭幸雄事務局長は「撮影時に事故が起きたら、この趣味は成り立たない。ファンとしても鉄道の安全を守るのが当然。お互いに気をつけて、鉄道会社に絶対迷惑をかけてはいけない」とファンによる自浄作用に期待している。