相次ぐ事故、防ぐ手立ては…
トラブルの発生が懸念されているのは駅構内だけではない。ラストランや蒸気機関車(SL)などのイベント列車が走行する日には、「お立ち台」と呼ばれる鉄道の有名撮影地をはじめ、沿線に多くのカメラの放列が見られ、事故や事件に発展したケースもある。
20年11月には神奈川県の東海道線踏切で、踏切内に倒れた三脚を直そうした男性が列車と接触し、死亡する事故が発生。東京と茨城方面を結ぶJR常磐線で「207系」電車が引退した21年12月には、カメラを構えたファンが2度も線路に近づき、列車が緊急停止している。
大阪府柏原市のJR関西線では22年2月、お座敷列車「あすか」を目当てに鉄道ファンが線路に立ち入ったため運行を一時見合わせ、上下計45本に運休や遅れが出る事態を招いた。