村田氏 そのときの会社の規模はどれぐらいでしたか?
山井社長 私が入社したのが1986年で、そのころは年商5億円ほどでした。1988年にオートキャンプを立ち上げて、5年後に25億円ぐらいになった。1回目のピークが1993年で25・5億円。オートキャンプがブームだったんです。
村田氏 そこから急落したんですよね。
山井社長 6年間下がり続けました。14・5億円まで。加熱していたオートキャンプブームがしぼんだことが原因ですね。あとはオートキャンプを支えていた団塊世代の退出も響きました。
村田氏 そのころアウトドアショップでは、何を売っていたんでしょう?
山井社長 アウトドアの業界って、なにかしら流行があるんです。私たちが学生のころは「モンクレール」のダウンジャケットがブームだったし。売れるものを集めて店先に置けば、お店としてはビジネスになる。一方で、流行の移り変わりが激しいので、オートキャンプブームが去ったあとは私たちが営業に行っても店主から「何しに来たの? もう来なくていいよ」みたいな言われ方をしましたよ。
村田氏 で、どうした?(笑い)
山井社長 実際、1999年の売上高が14・5億円で。経常利益が4000万円。そのままでしたらあと1期で赤字転落でしたね。ありとあらゆることをしました。製品開発もたくさんしていたし。それでも売り上げが下げ止まらなくて。それと、ピークの93年を迎える前の、92年に父が亡くなりました。その後を継いで母が社長に就任したんですが、93年にピークをつけたあと、94、95と売上が下落。96年に母の後を継いで私が社長になりました。随分とタフな社長デビューでした。