家業をアウトドア用品大手に変えた2代目社長 スノーピーク山井氏、起死回生の一手となったのは? (5/9ページ)

2015.2.24 10:56

山井太・スノーピーク社長(中央)と、村田育生・村田作戦社長(後列左)、大栗芙実子・OKURICOMPANY社長(同右)=新潟県三条市

山井太・スノーピーク社長(中央)と、村田育生・村田作戦社長(後列左)、大栗芙実子・OKURICOMPANY社長(同右)=新潟県三条市【拡大】

  • 対談に応じる山井太・スノーピーク社長。手前は大栗芙美子OKURICOMPANY社長

■突き刺さったユーザーの率直な意見

 大栗社長 そこからですね

 山井社長 考えられる選択肢は2つあったんです。ひとつが、取り扱い先を専門店以外の、量販店に広げることです。量販店はどこも、専門店ブランドを欲しがっていたので、口を大きくあけて待っていたようなところはありました。実際、スノーピーク以外のメーカーはほぼすべて量販マーケットに向かいました。

 大栗社長 もうひとつは?

 山井社長 未開の地である海外のハイエンド市場の開拓です。結局、そちらを選択することにしました。ただし海外に出て戦うには武器がいる。そこで、マイクロストーブやマイクロランタンなどの燃焼器具の開発に入りました。初めてだったので1年では開発できないだろうと思い、開発期間を3年と設定したんですが、結局5年かかってしまった。

 大栗社長 その5年の間は?

 山井社長 相変わらず新製品を躍起になって開発していて、実際、出せば売れるんです。でも既存製品が売れなくなる。差し引きでマイナスみたいな感じで。当社は基本的に脳天気な人間が多いんですが、さすがにその時は落ち込んで、会社の存在意義は本当にあるのだろうかとか、会議の場で真剣に悩みました。その会議で、ある社員が発言した。われわれに存在理由があるのか分からないけど、ユーザーさんの笑顔をみると頑張れるって。そうだ、その通り。何はともあれ、ユーザーさんと向き合って語り合うことで何かヒントが見つかるかもしれないと考え、ユーザーさんとのキャンプのイベント「スノーピークウェイ」を開催することにしたんです。1998年の暮れです。

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